~ご挨拶~
2008年に京都岡本記念病院(旧:第二岡本総合病院)泌尿器科に赴任し、約10年間地域医療に従事してまいりました。地域の皆様、近隣の先生方にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
医療を行っているうちにこの地域が抱える多くの問題に気づかされました。最も大きなものは泌尿器科はかかりにくいと感じておられる方が多いことです。もともと泌尿器科は心理的に受診しにくい科ですが、問題は受診したくてもしにくい環境です。
この地域は自治体の理解があり、前立腺がん検診が行われています。高齢化もあって泌尿器科の需要が大きい地域です。この10年の間に総合病院の泌尿器科常勤医は増え、患者様の受け入れ体制は少しずつ整ってきています。一方、泌尿器科専門医による町のクリニックは1件増えたのみです。
受診したい方にとって泌尿器科は総合病院に行かないと診てもらえない科であり、通院しないといけない方にとってはどれだけ体が不自由でも大きな病院まで行き診療待ちをせざるをえないのが実情です。総合病院にとっても、せっかく人員が増えても外来業務の負担が大きく、手術や病棟業務に十分な時間を割くことができません。
身近な場所で患者様からも近隣のクリニックや総合病院からも信頼される医療を行うことで、この問題の解決に貢献し、地域医療の一端を担えたらと思います。
クリニック開院後も総合病院と変わらぬレベルの医療を行い、患者様が安心してかかっていただけるようにいたします。長い付き合いで近隣の総合病院とは連携がスムーズにとることができる強みがあります。入院や手術が必要な場合には迅速に紹介させていただきます。これまで誰にも相談できなかったことなども気軽にお尋ねください。
これまでのご恩を少しずつ地域に返していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
2018年5月吉日
中内 博夫
院長略歴
1987年 甲陽学院高等学校 卒業
1997年 山口大学医学部 卒業
1997年 京都府立医科大学附属病院 研修医
1999年 市立福知山市民病院 泌尿器科
2000年 京都第二赤十字病院 泌尿器科
2001年 京都府立医科大学 大学院
2005年 古賀総合病院 泌尿器科
2008年 京都岡本記念病院(旧:第二岡本総合病院)泌尿器科(2011年より部長)
2018年5月 なかうち泌尿器科クリニック 開院
資格・学会
医学博士
日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本泌尿器科学会 正会員
日本癌治療学会 正会員
日本泌尿器内視鏡学会 正会員
日本内科学会 正会員
学位論文:
A Differential Ligand-mediated Response of Green Fluorescent Protein-tagged Androgen Receptor in Living Prostate Cancer and Non-prostate Cancer Cell Lines
訳:リアルタイム動態イメージングを用いた前立腺癌細胞株におけるアンドロゲン受容体の点変異体の解析
J Histochem Cytochem . 2007 Jun;55(6):535-44.
クリニック
電子カルテ
検査データも電子カルテで一括管理を行い、外部のインターネットから切り離すことで個人情報の漏洩を防いでいます。
エコー(超音波診断装置)(キヤノン)
カラードプラで血流の確認も行うことができます。
レントゲン(キヤノン)
デンタル画像処理システム(コニカミノルタ)
膀胱鏡(軟性ファイバー)(オリンパス)
先端が細くなめらかな形状となっています。
トイレ一体型尿流量測定器(TOTO)
日常と同じ状態で尿の勢いを検査できます(写真右)。
心電計(フクダ電子)
AED(除細動器)(フィリップス)